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Benevolent Basses Maple Burl Carnival 6string

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over the field 取り扱いの新ブランド、Benevolent(ベネボレント)です。
先ず名前がイイですね!「慈悲深い、優しい」ですもの。
アメリカで楽器製作を学んだ韓国人製作家のチョン・ジェヨン氏の手による楽器です。
ギター製作学校卒業後、そのままアメリカでキャリアを積んでいく予定だったそうですが、就労ビザの関係で帰国することとなり、以後準備してきたブランドなのだそうです。
最近話題が少なめのベース業界ですが、興味深い新作なので関東の人にも触れていただこう、という取組になります。

本機の形状は Carnival と言います。こちらも名前がイイです。「慈悲深い祭典」。美しいトーンがイメージされます。
先ずはスペックを記載します。

Maple Burl top
Alder hollow body
Pau ferro fingerboard
Maple 3P neck
2 Mama pick-ups
Passive
Black parts
Born nut
shellac finish
33"scale, 17mm spacing

楽器をパッと見た印象の通り、フォデラ的ではあります。フォデラのネクスト・ジェネレーションですので、当然といえば当然なのですが、より大胆なホロウ・ボディだったり、セラックを使ったフィニッシュだったりと、モダン・クラシック・ギターの要素も垣間見え、興味深いところです。アクティブ・サーキットをあえて搭載しないのも、逆に今っぽいですね。
ネック・ジョイント部のヒール・キャップの意匠などは、もろにフォデラ的であるのですが実際に手にとってみると、フォデラとは全く異なる性格であることが、わかります。むしろ誰にも似ていません。
この楽器にはフォデラのもつフェンダー・リスペクト要素が殆どありません。つまり、フェンダー弾きには、かなり取っ付き難い楽器です。分厚いホロウ・ボディと、張りのあるデザインもそう感じさせます。フェンダー・タイプとの持ち替えは結構大変だと感じました。
スケールは、いろいろオーダー出来るそうなのですが、このボディ・デザインなら、あまり長くはしたくなく、プレイヤビリティの上では、本機の 33”位が最適解のように感じました。
ご存知のように33”等の短いスケールは、物理的に得られる張りが少なくなる為、張りの少ない低音弦、特に Low-B 再生が不利になります。
ところがこの楽器、とんでもなく張りのある美しい Low-B を持っています。この楽器の美点の一つです。
B線のピッチ感に優れ、適度な運指フィールも大変素晴らしく、低音の量感とのバランスも取れています。
ホロウ・ボディに見られるようなアコースティック感はむしろ少なめで、逆にわざとらしい演出はありません。内部損失の制御に優れているといえるのでしょう、必要十分なサスティーンと中低域のバランスが見事です。
パッシブの楽器として、コントロールしやすい丁度良い塩梅になっています。
ピックアップはイタリアの MAMA 製ですが、パラハム臭さがあまりしないので、この楽器にはとても合っています。
そして、デザインの上でも特徴的なコントロール周りですが、マスター・ヴォリューム、バランサー、トーン、と大変シンプルです。つまみのデザイン上、全開から全閉へ瞬時に回すことはかなり困難です。その代わり、一般的なサイズのつまみではとても不可能な微妙なコントロールが可能です。0〜10 まで数字が印字されているつまみで例えると、この楽器は 0.5 とかもっと少ない数値のコントロールか可能かもしれません。そしてそれが、ちゃんと音色に反映します。
ただいたずらなデザインではなく、きちんとした機能が与えられています。
初めてお目にかかった楽器ですが、きちんと練られた設計が随所に見て取れ、とても好感度の高い一本でした。

フェンダーが好きな方にもフォデラが好きな方にもある意味響かないかもしれません。ですがこの楽器に一生を捧げようという表現者は潜在的にいると思います。どハマりしたらこの一本で!というタイプの楽器なのかもしれません。
それくらい個性のある、ポテンシャルの高い楽器であります。
申し訳ございませんが、只今品切れ中です。

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